歯のかみ合わせを治療・調整するには?

2017/08/04
シークエンシャル咬合実習

歯の咬み合せを治療するには、咬合理論を深く学ぶ必要があります。

シークエンシャル咬合ワックスアップ実習。

7月最後の土日は、咬合(咬み合わせ)理論を学ぶ実習に参加してきました。

 

今回のセミナーの講師は、榊原 功二 先生です。榊原先生は、シークエンシャルオクルージョンという咬み合せ理論の開祖であるウィーン大学教授のルドルフ・スラビチェック博士に師事した技工士です。

 

主に噛むところ・あごが運動したときに接触するところ・一本ずつの歯の役割・それぞれの歯の形の意味などを考えながら、ワックスを使って歯を作っていきます。

 

正しい噛み合わせのあたえ方を丁寧にご指導いただき、知識のブラッシュアップと新たな気づきをいただきました。

 

今回の得られた知識と技術を多くの患者さんに還元できるようにがんばりたいと思います。

 

フェイスボウトランスファーを行い、頭と顎関節の関係を咬合器という咬み合せを調べる器械に再現することで、初めてきちんとした噛み合せの分析を行い、治療することが可能となります。

 

更に、上下の歯がどの位置で噛み合っていて、あごが前後左右に運動したときにどこが横方向の力を負担しているのか。まっすぐ噛んだ時の力はどの歯が負担して、横の動きはどの歯が負担をするのか。といった『力のバランス』を分析し構築していきます。

 

かみ合わせによる力のバランスを治療することで、お口の健康を長期間に渡って良好な状態に保っていくことができるようになります。

 

逆にそういうことをきちんと分析せずに治療を進めてしまうと、バランスを失った口腔内はだんだんと崩壊していってしまうことになるのです。