歯の本数と栄養失調の関係

2017/08/18
歯と栄養の関係

何でも噛める・飲み下せるといったお口の機能は、体全体の健康を保っていくための最も重要な要素です。

 

この機能が低下してしまうと、栄養不足・低栄養状態に陥る危険が増加します。

 

・日本で栄養不足なんて起こるの?

低栄養には「カロリー低栄養」と「たんぱく質低栄養」があります。

カロリー低栄養は飢餓状態なので、日本では身の回りに食べ物があふれているため、あまり起こらない栄養失調です。

たんぱく質低栄養は先進国の栄養失調と言われ、咀嚼機能や嚥下機能が低下すると、誰にでも起こる可能性があります。

 

・お口の機能と栄養

歯の本数が少なくなって噛めない・入れ歯が合わなくて噛めない・歯が痛くて噛めない…歯の本数が少なくなって行くにつれて、噛めない食品や食べられない食品が増えて行き、食品多様性が低下します。ほとんど噛まずに飲み込めるような、柔らかい食品ばかりの偏った食生活になってしまいます。

 

噛むことができないから「最近は食が細くなってきた」などと言って、ほとんど噛まずに飲み込めるような食品、うどん、おかゆ、おにぎり、菓子パン、スパゲッティやマッシュしたポテトなどの炭水化物ばっかりを食べるようになってしまいます。

 

その結果、いつの間にか、エネルギーは過剰摂取しているのでメタボ。しかし、炭水化物以外の栄養素は不足しているたんぱく質低栄養でサルコペニア肥満や糖尿病。となってしまいます。

 

・たんぱく質低栄養になったら、、、

筋肉、内臓や骨など人間の身体は、たんぱく質でできています。体をつくり、維持するために欠かせない栄養素です。

 

免疫力の低下によって感染症が起こりやすく、体力低下の悪循環による疾病の悪化

血管を作る材料が少ないことによる脳出血のリスク上昇

筋肉・骨の減少による運動機能低下や生活自立度の低下に伴う要介護の必要性上昇

など、負のスパイラルが、快適で当たり前だったはずの日常生活をおびやかします。

 

・全身の健康状態を向上・維持していくために

自由にやりたい事ができる・安全に行きたいところに行けるなど、健康で快適で当たり前な生活を守っていくためには、

1.そもそも歯を失わないように、早めに歯科治療を受けて予防歯科を継続していく

2.歯を失ってしまったら、何でも噛める安定した入れ歯で食品多様性を向上させる

3.お口の周りの筋肉のトレーニングを継続して、飲み込む機能を向上・維持させる

“継続は力なり”で、日常的に意識することが重要です。

 

・あらやしき歯科医院にできること

ドイツ式の入れ歯・テレスコープシステム”によって、しっかりと噛めるお口を取り戻します。

“エントレ”を用いた優しいトレーニングで、お口の周りの筋肉の機能を取り戻し、維持します。

 

ぜひ一度ご相談ください。