健康寿命を伸ばすための食事と歯と口の健康の関係

2017/08/29
カロリーとタンパク質

身体全体の健康を保持・増進及び向上させていくためには、歯科医療や口腔保健に関するリテラシーが重要です。

 

・一日の栄養所要量の比較

20歳と70歳では、一日に必要な総エネルギー量が減少します。

ところが、

筋肉、内臓や骨量を最適に保ち、健康を維持するためには、若者と同じ量のタンパク質が必要になります。

年齢を重ねるとともに、主食は少し減らしても、主菜は若かりし頃と同様に口にしていく必要があるのです。

 

・いろいろなものが硬くて噛めないと感じるようになったら、、、

身体にとって必要な数多くの栄養素をきちんと摂取するには、何でも噛んで食べられるお口の健康が大切です。

 

内科医や栄養士が熱心に栄養指導を行ってくれたとしても、歯がなくて咀嚼できない・歯や入れ歯が痛くて十分に噛むことができない。といった状態では、健康な生活を維持するための食品多様性に富んだ食事ができません。

 

歯が悪い状態や歯が少ない状態では、軟らかい食べ物・炭水化物中心の食生活に偏ってしまい、タンパク質低栄養を招きQOL(クオリティ オブ ライフ)を著しく低下させます。

 

・健康的な食生活を支える土台として

お口の健康に関心を持ち、“細菌感染のコントロール”と“噛み合わせのバランスコントロール”を意識しましょう。

 

具体的には

しっかりと噛める状態を維持するために、定期的に歯科医院でのメンテナンスを行いましょう(細菌感染対策)。

しっかりと噛める状態に成るように、かみ合わせ機能を回復させるための歯科治療を受けましょう(かみ合わせ機能対策)。

 

健康寿命の延伸につながる彩り豊かな食生活を送っていけるように、お口を健康に保つための知識に関心を寄せてくださいね。