歯周病に影響する3つのファクター_歯周病と歯磨き粉選び

2017/11/17
歯磨きペーストはどれを選ぶ

歯周病の原因は、細菌の感染によっておこります。

細菌因子は、P.gingivalis・P.intermedia・T.forsythensis・T.denticola・F.nucleatum

などの歯周病原性細菌です。

 

そして、歯周病の発症や重篤化には、あと2つ、関係する因子があります。

環境因子 と 生体因子 です。

 

環境因子は、歯磨き習慣の不良・喫煙・ストレス・食生活・不規則な生活など

 

生体因子は、歯並び・年齢・免疫力・唾液の質・糖尿病・遺伝など

 

それぞれの因子を改善していきましょう!

 

細菌因子

細菌を除去するためには

日々の歯磨き・歯科医院でのクリーニング が不可欠です。

歯周病菌を減らして細菌の質を改善するための、プロバイオティクスも有効です。

 

環境因子

生活習慣の改善がテーマです。

歯磨きを習慣化する・定期的に歯科を受診する・禁煙する・規則正しい生活…

歯と体に良い習慣を身に付けていきましょう。

 

生体因子

歯並びが悪いと細菌が取り除きにくく、細菌の温床となってしまいます。

歯並びを改善して、清掃しやすい状態にしましょう。

30代以降は歯周病を発症するリスクが高くなります。年齢はどうにもならないですね。

他の因子の改善に力を注ぎましょう。

糖尿病は歯周病を悪化させます。糖尿病の治療・管理を行いましょう。

歯肉の炎症を抑えるにはオメガ3脂肪酸を摂取することも良いでしょう。

 

歯周病の発症にもっとも影響するのは、細菌因子です。

歯周病原細菌がいなければ、歯周病になる事はありません。

まずは歯科医院で適切な処置と指導を受けましょう!

 

・歯周病予防の歯磨剤は?

歯周病専用と言われる歯磨き粉は、効果があるのでしょうか?

 

歯周病に効くという歯磨剤の成分は、生体因子に働きかけて、

炎症を抑えたり、血行を促進したりして、

歯周組織の抵抗力を高めようとするものです。

 

細菌感染自体を抑制するものではありません。

 

歯磨きという器械的な作業で

細菌因子を取り除くことができていれば、

歯磨剤は何でも構いません。

 

『歯周病に効く歯磨き粉』を使うことによって

より歯磨きに注意を払い、意識が高まり(環境因子)

完璧には取り除けない細菌に対して、体の抵抗力を高めたい(生体因子)。

 

という点では、使用する価値があると思います。

 

歯周病の発症や重篤化には

細菌因子・環境因子・生体因子が関係していて、

それぞれの因子は多岐にわたります。

 

この歯磨剤を使っていれば大丈夫!というものではないので

歯科医院で適切な指導や処置を受けてください。

 

・細菌因子・環境因子・生体因子を改善するために

まずは

一日2回の歯磨き・一日1回フロス・定期的な歯科医院への通院

を基礎として習慣化してください。

 

そのうえで、あなたに合ったリスク因子を低減させる方法について

相談していきましょう。