60代で初めて入れ歯に…でも大丈夫!_神奈川・藤沢・鎌倉のドイツ式入れ歯

2017/11/24
61歳コーヌステレスコープ義歯

・左上の歯が動いて噛むことができない、60代の男性です。

 

あらやしき歯科医院に来院時、

左上のブリッジが動揺する・左下の隙間に食べものが詰まる

という状態で

食事がしにくい!

というお話でした。

 

・初診時の口腔内所見

左側の上下ともに

歯を失ってから長らく放置していたことで、歯が移動してしまっています。

 

歯の位置がおかしくなってしまったことで

噛むところの平面的な連続性が失われている状態です。

 

そんな、かみ合わせのバランスが崩れたまま、

平面が狂った状態に合わせて左上のブリッジが作られていました。

 

かみ合わせの不調和の影響によって

1本は歯の根っこが割れてしまい、

もう1本は、根っこの先まで歯を支える骨が失われてしまいました。

 

左上のブリッジの支えになっている手前側の2本の歯は

抜歯せざるを得ませんでした。

 

元々、奥の2本が失われてブリッジになっていました。

計4本の歯を連続して失ってしまいます。

 

持病により、インプラントは難しいです。

患者様自身もインプラントは望んでいません。

どうしても入れ歯が必要です。

 

日本で一般的な入れ歯のスタイルでは、

違和感満載で、しかも、入れ歯の支えとなる歯を悪くしてしまいます。

 

咬合診断によって

現在の咬み合わせの状態と治療したらどのようになるのかを

説明させていただき、

 

相談の結果

ドイツ式のコーヌステレスコープ義歯

を今回の治療のゴールに設定しました。

 

 

ドイツ式のコーヌステレスコープ義歯

1980年代の日本では、

ドイツの真似をした日本式のコーヌスが流行しました。

しかし、製作方法や義歯の設計などが似て非なるものだったので、

うまくいかないケースが多かったようです。

 

それでも、ドイツではもちろん日本でも

コーヌステレスコープ義歯は優れた方法として活用されています。

 

*稲葉 繁先生は、ドイツ留学で身に付けた、

ドイツ式の正統なコーヌステレスコープを日本で実践し

40年以上使用し続けているたくさんの治療実績を示して、教育を行っています。

 

ドイツ式のコーヌステレスコープ義歯は

重ねあわせた紙コップが外れにくいように

入れ歯の支えに使う歯にかぶせる内冠と入れ歯の内側の外冠が

ゼロフィッティングすることで、入れ歯が外れないようになります。

 

支えの歯の全体を完全に覆い被せることで、

入れ歯のどこに噛む力がかかっても、その力が全体に分散します。

 

どこかの歯だけが負担過重になる事が無い、長持ちする、さらには、噛みやすい

といった特徴があります。

 

・嬉しい報告

以前(歯が悪かったころ)はゴルフ場の昼食で、食べられるメニューが限定されてしまい

メニューによっては、噛めるかどうか?心配になることが多かった。

ところが

ドイツ式入れ歯になってからは、何でも食べられる。食事中に気になることは無い。

高かったけど、この入れ歯にしてよかった。

 

という感想をいただき、私たちも安心しています。

 

コーヌステレスコープ義歯は、

ゼロフィッティングでガッチリと自分の歯と入れ歯を固定し

入れ歯で二次的に一体化することができて

しかも

長期間にわたって機能的に噛むことができる。

 

とても違和感の少ない、見た目も綺麗で快適なドイツ式の入れ歯です。

 

 

*稲葉 繁先生

1978年 西ドイツチュービンゲン大学留学。E.Koerber教授の下で客員教授

1992年 日本歯科大学歯学部高齢者歯科教授

1999年 日本歯科大学歯学部補綴学第3講座教授

現在 一般社団法人IPSG包括歯科医療研究会代表

 

「医療には最善の方法が実行されるべきである」

という信念のもとに

ドイツで習得したドイツ式の補綴治療を

日本の歯科医師に正しく伝え、広め続けています。