ドイツ入れ歯専門歯科医院・神奈川・藤沢・鎌倉_リーゲルテレスコープの症例

2017/10/17
リーゲルテレスコープ下顎両側遊離端部分床義歯

・右上の歯がグラグラして、噛むと痛いと悩んでいた60代の男性です。

 

あらやしき歯科医院に来院時、

「右上の歯がグラついて、食べ物を噛むと痛くて食事ができない」

という訴えがありました。

 

「若い頃から虫歯が多かった。しかも、

歯を抜くしかないほど長期間放置していたので、治療の度に歯を抜かれてしまった。

45歳前後で下の奥歯は両側とも入れ歯になった(今の義歯は50歳位から)」

と、話してくれました。

 

・初診時の口腔内所見

上顎は右側第一小臼歯の根本が赤く腫れ上がっています。

また、中切歯の前装冠も外れてしまっていました。

 

下顎は細くて短い部分入れ歯で、いわゆるノンクラスプデンチャーと呼ばれるものでした。

材質的に柔らかく、噛む力を支えられるものではありません。

 

咬合診断の結果からも、義歯の部分は噛み合わない状態でした。

 

下の歯が無くなってしまった所に、入れ歯は一応、存在していますが、、、

全く機能していません。

(こういったことは咬合診断による咬みあわせの分析によって、はじめてわかる事です)

 

そのため、

下の歯では唯一の奥歯になってしまった歯に大きな咬合力が掛かり、

負担過重でグラつきや痛みが出ています。

 

また

元来、あまり垂直的な咬合力を負担してほしくない前歯にも、

噛む力が大きくかかってしまうので、

前歯の前装冠が外れ、樹脂の詰め物が外れ

さらには、前歯の表面に無数の細かいひび割れが見られます。

 

このままでは、残っている自分の歯がどんどん壊れていってしまうことでしょう。

 

下顎両側遊離端のリーゲルテレスコープ義歯

主訴部位である上顎右側第一小臼歯は、残念ながら、抜歯せざるを得ません。

 

一般的には

抜歯して、無くなった歯の両サイドの歯を削ってブリッジを作って、治療終了。

という流れで治療が終了してしまっていることが多いように思われます。

 

しかし、

歯を失うことになってしまった原因は、

下顎の入れ歯が機能していないことで、下の入れ歯が噛む力を支えられていないことで、

残っている歯で過剰な力を負担せざるを得ないことによるものです。

 

下の入れ歯にしっかりと噛む力を負担させて、

残っている自分の歯の過剰な咬合力負担を解消しなければ

一本、また一本と

今後も経年的に歯を失い続けていくことになるでしょう。

 

下顎にドイツ式のリーゲルテレスコープを用いることで、

残っている自分の歯と入れ歯を一体化させることができ、

どこで噛んでも全体にその力が分散するようになります。

 

自分の歯と入れ歯をリーゲルレバーで連結するので、

入れ歯が外れてしまったり、動いてしまったり、などはおこりません。

 

しっかりと固定されて、何でも噛んで大丈夫になります。

 

嬉しい報告

・治療前

歯並びの悪さから、咬み合わせが悪いことはなんとなく実感していた。

しかし、具体的に何がどのように悪いのか?は、分かっていなかった。

 

咬合診断

上下の歯型と顎の基準を取り、

口の中と顎の動きを再現した模型による説明を受けて、

現状を知ることができ、どうすれば良いか理解できた。

 

治療後

残っている歯が有る内に

精度の高い、しっかりした入れ歯ができて

噛み合せが良くなり、全体で噛めるようになり

何でも噛める歯に大変満足している

 

という感想をいただき

よろこんでいただいて、私たちも大変うれしいです。

 

リーゲルテレスコープ義歯は、

レバーでガッチリと固定し、入れ歯と残っている歯列を一体化することができ、

しかも、安定した状態で長期間にわたって良く噛むことができる。

 

とても違和感の少なく、フィットするドイツ式の入れ歯です。